ブログ

【新作品】ドーメルのフレンチ・ブルー、MYSTICスーツ!

2017年8月3日

フランス生まれの英国生地マーチャント、ドーメル(Dormeuil)は創業1842年の老舗生地商です。

フランス人が経営する生地マーチャントなので、そのコレクションにはどこかしら「艶」が感じられます。

 

 

 10

 

 

ドーメルは合わせて70年代にフランスを代表するファッションイラストレーター、ルネ・グリュオー(Rene Gruau)に自社の生地コレクションのイメージ画を依頼していました。前にも触れましたが、ドーメルの生地耳にはグリュオーのイラストがPOPで付属していました。

 

少年の頃の私は、店頭でドーメルの生地に付いている、すこし艶のあるグリュオーの画に少しドキドキした記憶があります。

 

 

11

 

 

ということで、今回オーダーをいただいた、ドーメルの生地はMYSTIC(ミスティック)。

ウール95%+モヘア5%ですが、たった5%のモヘアに市場で最も高価な南アフリカのモヘアを使っています。

 

 

 8

 

 

ブルーネイヴィーですが、ただ青いだけではなくネイヴィーからブラックまでの様々な色合いの糸を織り上げて、複雑な表情のスーツ生地となりました。

 

 

 2

 

 

このスーツの特徴は、お客様のリクエストでジャケットに施されたミシンステッチです。際から7mmピッチに入れてあるステッチは、ラペルの大きさもあり、とても個性的です。

 

 

3

 

 

 

上質な生地はアイロンも効き、仕立てるにもうまく立体的に仕上がります。

 

 

4

 

 

釦はプラスティック製の練り釦です。手仕事で美しく重ねられた色合いが綺麗です。

 

 

5

 

 

 

6

 

 

ライニングも同系色でシックにまとめました。

夏服の楽しさを味わえる仕上がりです。

 

 

7

 

 

 

 

1

 

 

この美しいドーメル・「ミスティック」の華やかなネイヴィーブルーのスーツ、オーダーされたお客様のサマーライフをさらに彩っていただければありがたいです。

 

 

 

 

【新作品】暑い夏を見た目で涼しく・・グレーのウール&モヘアスーツ

2017年7月30日

2017 Spring&Summer SALE

 

あと2日間、7月31日・月曜日まで開催中!

 

 

IMG_1408

 

 

IMG_1413

 

 

猛暑になりました!

私の感覚ではここ20年間で最も体感気温が高いと思います。

手元のスマホの気象情報では、気温現在33度。体感温度41度だそうです。

 

「夏は何を着ても暑い」とは便利な言葉で、盛夏用の服をオーダーされたお客様から「あんまり涼しくなかった」と言われた際に、洋服屋がよく使う逃げ口上です。

実際に体感温度が41度では、裸でも大汗かいてしまします。

しかし、立派な大人の男子たるもの背広姿である機会が必ずあります。

ネクタイ締めて背広を着ると確かに暑い。しかしそこで暑さでげんなりした様子を見せてはなりません。私たちは侍の末裔なのですから(笑)。

 

そんな夏の盛りには、濃紺やチャコールグレーのダークスーツよりも、見た目も着用気分も少し涼しげなライトグレーがおススメです。

 

 

1 

 

 

イタリアの大手生地メーカー(ミル)、カノニコ(CANONICO)のウール&モヘア生地は、夏スーツにおススメです。

シンプルなシングルブレスト2個ボタン、サイドベンツでお仕立てしました。

 

 

3 

 

 

ライトグレーより少しミドルグレーに近い、シックな印象の生地です。

モヘアがブレンドされて、生地自体の光沢感があるので明るく感じるのでしょう。

 

 

4

 

 

5

 

 

 

モヘアが16%+Super110ウール生地は、ハリとコシがあります。

ボディそのもの、ショルダー周辺にも立体的に仕立てることができました。

 

 

 

6

 

 

2

 

 

着心地を左右するのは、ネックにフィットした上襟(カラー)です。

お客様のお身体に優しくフィットし、包み込むような着心地をもたらす・・・、BESPOKEでスーツを作る愉しみになります。

 

 

7

 

 

8

 

 

 

ボタンは本水牛の艶のあるダークブラウン。

一個一個の表情が違う天然物の釦が、お洋服に品格を与えます。

 

 

9

 

 

 

13

 

 

ライニングはパープルネイヴィーのペイズリーです。

表生地のシックなグレーとの対比が良い雰囲気です。

 

 

 

10

 

VITALE VARBERIS CANONICO Super120`s Wool & Mohair(16%)

 

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

 

BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・・¥188,000

 

SARTORIA (パターンオーダーメイド)・・・¥78,000

 

 

【西郷どん】西郷さん陸軍大将軍服レプリカを延岡市に納品しました

2017年7月26日

来年の大河ドラマは鹿児島を舞台にした「西郷どん」が放映されます。

 

三洲堂テーラーでは、これまで鹿児島市の依頼で西郷さんや大久保さんのお洋服のレプリカを仕立ててきました。今回は宮崎県延岡市、北川町からの依頼で西郷さんの軍服を作製いたしました。

 

 

01

 

この話題は、本日7月26日の地元紙、南日本新聞の記事に取り上げられました。

 

 

 

11

 

 

 

この一か月、裁断士と二人の裁縫士のトリオで、陸軍大将軍服に取り組んできました。

この軍服のオリジナルは鹿児島県の歴史資料センター黎明館に展示されています。これと同じデザインと寸法で型紙を起こし裁断しました。英国の分厚い「イングリッシュ・メルトン」ウール生地は、なんと600g/mのへヴィーウェイトです。生地をカットした裁断士の伊達は、分厚いメルトン生地を正確に裁断するのに、通常の二倍の時間がかかったと申しております。

 

 

1

 

 

軍服本体は最高齢のベテラン仕立て職人・黒木幸が仕立てました。黒木が仕立てた土台の袖やカラーに、美しい金モールを貼りつけていったのは、最年少の職人・水迫です。

 

 

2

 

 

3

 

 

 

このほど完成した当時の明治陸軍唯一の大将、西郷隆盛軍服です。

 

上着丈88センチ、肩幅57センチ、バスト上り138センチ、胴回り上り130センチという大きい服です。実際の西郷さんは身長約180センチ、体重110~120kgという巨漢ですから、十分この軍服ほどの大きさになると思います。

 

 

 

001

 

 

 

早速仕上がった軍服を持参し、宮崎県延岡市北川町にうかがいました。

北川町では至る所に西郷さん関連ののぼりや看板が建っています。この地域の人たちにとって、西郷さんが大変身近な存在だったことがうかがえます。

 

 

4

 

 

 

5

 

 

 

依頼元の延岡市北川総合支所、地域振興課さんと教育委員会のメンバーの方と記念写真をとりました。

 

 

6

 

 

 

その後、西郷隆盛宿陣跡資料館へお邪魔しました。

今年の秋には資料館がリニューアルされ、納品した軍服もこちらに展示される予定です。

 

 

7

 

 

ここで私たちは驚くような場所を拝見しました。薩軍最後の組織的戦闘となった「和田越の戦い」で敗北した西郷さん達は、この資料館である児玉邸に起居し、その後の方策を話し合いました。そしてこの地で薩軍に解散を命じました。

 

本宅の中には、ロウ人形で西郷さんと幹部達の最後の軍議の模様が再現されています。

 

 

 

9

 

 

 

その際に明治天皇陛下から下賜された陸軍大将の軍服や重要書類を中庭で焼却しました。その場所が残されていました。説明用のボードと軍服の写真もあり、資料館の児玉さんに当時の様子も詳しく聞きました。

 

 

 

8

 

 

 

・・・児玉館長さんのお祖母さんは、明治10年に西郷さん達が投宿した時にわずか7歳でした。親から西郷さんや幹部に近づかないよう言われていましたが、洗濯物を取り込む際に西郷さんの前を素通りしたそうです。近くにいた幹部が「なんごっや!(何をしてるんだ!)」と7歳のお祖母さんを叱りつけたところ、西郷さんは幹部を制して、大きな身体を小さくかがめ、「こげん迷惑をかけっせぇ、すんもはんなぁ。」と優しく語りかけたそうです。

後年児玉館長は西郷さんの姿をお祖母さんに聞くと、「すごく眼の大きい方だった」「眼は真っ赤だった」と語られたそうです。

 

 

 

13

 

 

 

12

 

 

資料館では今まで気づかなかった事も学べます。西南戦争当時宮崎県は鹿児島県に編入されていた為に、延岡市からも多数の若者が出征しました。そして戦死された方も多かったようです。

 

日本史上最後の内戦は、熊本、宮崎を戦火にさらし鹿児島で終焉しました。

 

西郷さんの軍服と大久保さんのフロックコートを仕立てるたびに、この二人をはじめとする薩摩や日向の若者たちの姿が目に浮かぶようです。

来年放映される大河ドラマが西郷さんの人間性にどこまで迫るのか、そして歴史的事実をどのように描くのか、楽しみになりました。

 

 

 

1

 

 

 

三洲堂テーラーではこのような歴史上の偉人の方々や祖先の着用されていたお洋服、思い出深いクラシックな軍服、制服、マントなど、当時の資料を出来る限り調べて再現しレプリカをお仕立てしています。

 

ご相談は当店HPのお問い合わせページ、

↓↓↓↓↓↓↓↓

ココです!

 

または、TEL 099-224-6255 福留まで

 

お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

 

【新作品】TRAVELLER ブラック・スリーピース・スーツ

2017年7月23日

昨日からこの天文館地区は夏祭りのまっただ中です。

 

目の前の中央公園では数基の神輿が、今日の「おぎおんさあ」すなわち「祇園まつり」での出番を静かに待っていました。私もこの鹿児島商工会議所青年部の「八番神輿」を担いだ経験がありますが、お祭りの神輿は担ぐ方も担がれる方も気分がいいものです。

 

 

12

 

 

 

14

 

 

 

「淡路しじら」という縦縞の綿のゆかた姿は、粋な雰囲気のある着物です。「しじら織り」は男性のコットンサッカーのような盛夏向けの涼しい生地です。

 

 

13

 

 

 

洋服もそうですが、粋に着こなしは常に意識していることが必要です。意識の積み重ねが経験となり、さらに自分のファッションが磨かれます。そのうちに意識しなくともスーツや着物が身体に馴染んでくるものです。

 

 

IMG_1733

 

 

 

黒の礼服、しかもスリーピースがこのほど仕上がりました。

 

 

 

1

 

 

生地は全くの合服であるウール250g/m、エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegan)の「TRAVELLER(トラヴェラー)」です。

 

 

2

 

 

 

寒暖の差が激しい日本において、真の意味で「オールシーズン」の服は存在しないのですが、非常に上質な生地を使って一着だけ作るとすれば、このトラヴェラー生地がおすすめです。

 

 

3

 

 

ただし、ジャケットはライニングを「背抜き」にし、かつ寒さにそなえてウェストコートを作ることで、暑い夏から冷たい冬の気候まで対応しました。

 

 

5

 

 

ウェストコート(ベスト)はとてもシンプルなデザインです。

5個ボタンのストレート掛け。身体にぴったり馴染むよう仕立てました。

 

 

7

 

 

 

シングル1個ボタン、ピークトラペルのデザインは礼服の基本形です。

非常にノーブルな雰囲気があり、お祝いも喪も兼用する黒の礼服としては、使いやすいデザインになります。

 

 

4

 

 

 

フロントボタンはタイコ釦、すなわち拝み合わせボタンになっています。

モーニングやタキシードでも用いられるフォーマルな雰囲気ですね。

 

 

8

 

 

黒の礼服ですが、どこかに遊びが欲しいところです。

今回は釦をゼニアのロゴ入りオフィシャルナット釦の黒にしました。

 

 

9

 

 

同じくライニングもオフィシャルのドット柄入りブラックです。

 

 

10

 

 

このブラックスーツはゼニアのトラヴェラー生地でお仕立てしました。

シワになりづらく、さらに回復性もいい生地です。遠出しての冠婚葬祭にも向いている素材ですね。

 

 

6

 

 

 

Ermenegildo Zegna TRAVELLER 250g/m Superfine Australian Wool

 

スーツS・三揃いお仕立て上りプライス(税別)

 

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥288,000

 

SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・¥153,000