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【今日のスタイル】夏・麻・・・・オリジナルリネンスーツって何?

2013年6月22日

先日のカンヌ映画祭のオープニングを飾った、レオナルド・ディカプリオ主演の映画、「華麗なるギャツビー」のスチールが公式サイトにアップされていました。その昔ロバート・レッドフォードが演じた「華麗なるギャツビー」は、そのころ売り出し中の、ラルフ・ローレンがコスチュームデザインを手がけたことで有名でした。

ギャツビーの印象って、明るいクリーム色やホワイトのスーツ、さまざまな美しい生地のシャツ・・・というイメージです。

 

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舞台は1930年代のアメリカ東海岸でしたが、時代考証よりもラルフ・ローレン色を出した「ギャツビー」スタイルでした。公式サイトを見る限りでは、今回のディカプリオ「ギャツビー」は、ブルックス・ブラザーズ社がデザインを担当しましたので、結構1930年代スタイルを再現しているようです。

 

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ということで、ルックスの真逆な私も、今日は梅雨の晴れ間に、明るい生成りの麻=リネンスーツを着ています。この麻のスーツの良さって、何?とよく尋ねられますが、一言でいいますと「大人感」です。

鹿児島も亜熱帯に位置していますが、このリネンのスーツは、とにかく着やすい。そして意外にオフィシャル。おしゃれ感も体感しますし、今日のようなさわやかな夏の宵には、持ってこいの一着です。

 

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おまけに麻のシャツやローファーも解放感ありますし・・・ね。

 

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どこがオリジナル?

そう、基本当店でBESPOKEでお仕立てすること自体が、オリジナルなのですけどね。

リネンを柔らかく仕立てるための、生地自体の地のし、と一枚芯をとにかくなじませるために、そして上襟の芯も首筋にそっと沿うように、柔らかくいたします。

 

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リネンなので、一枚仕立てにしますが、パイピングやハンドステッチは、意匠として楽しめます。まして、すべて職人の「手」で一つ一つ入れていきますので、手間がかかった分、仕上がりの存在感も秀逸です。

身体を包む感のある当店のジャケットですが、麻に関しては「まとう」感があるかな・・・。ちょっと仏蘭西車のシトロエンの、ハイドロニューマティックのふわふわ感といいますか・・・。おお、全くマイナーな例えでした。

 

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カフスのボタンも外して、ジャケットの袖や裾もまくりあげて、カンヌあたりのボードウォークを歩いている気持ちになりますよ、このスーツは。

と、いうことでオリジナル・リネンスーツのご用命は、ぜひ当店へ ☎099-224-6255 ご一報ください(笑)!

 

【今日のスタイル】梅雨まっただ中。気持ちよくお洒落をするには!

2013年6月16日

ビスポークテーラーにとって、「サーモメーター」は必需品です。なにせ梅雨まっただ中の6月は、仕立てに手間暇がかかります。

獣毛であるウールは、湿度により物性が変化します。雨天になり、空気中の湿度が高くなると、ウールの原毛自体が伸びてしまいます。そうすると、生地も全体的に、伸びて起伏が発生します。

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建築物を建設する際に、土台になる地盤がゆるいと、建造物はおかしな構造になります。それと同じように、洋服の仕立作業の内でも、もっとも大切な工程の表生地と身頃の毛芯を留め合わせる、「芯据え」作業も、生地が伸びたたままでは、まともな服は出来ません。

昔は、芯据え以外の工程から先に進めて、天候の回復を待って、時間をかけて芯据えをしていました。ひるがえって現在ではどうでしょうか。

30年以上前のアトリエとは違い、現在のアトリエは住空間も快適で、エアコンもあります。なので、生地が湿気で伸びること自体が少なくなりました。また、最近の生地はしっかり整理されているのか、以前の生地より湿度に左右されることが少なくなったと、職人たちは口を揃えて言っています。

なので、以前よりサーモメーターに頼らなくともよくなってきました。

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そんな、湿度も気温も高い6月に何を着る?ということで、今日はこの夏初登場のピュアホワイトのコットンパンツと、リネンのクレリックシャツをご案内いたします。

コットンのパンツは着るのも快適ですが、白は「いさぎのいい色」で、着用していると、自分がとてもスマートになった気分です。 最も、お腹はそれなりですので、ぴちぴちの白は、「フレディ・マーキュリーか?」と指摘されます。

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それでもいいと思います。ジャケットやシャツと合わせて、感じが良ければ。

白パンツを着用するのに、勇気が必要だと思っている皆さまには、ぜひ一度はいてみてほしいと思います。この季節ならではのお洒落ですから。

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もうひとつのお洒落は、ピュアリネン(麻)のシャツです。これは、見た目も着用感も涼しく感じます。

麻のシャツやジャケットはこのシーズンならではの楽しみです。「皺になるからイヤだなあ・・・」なんておっしゃらずに、・・・そこが、西洋のみならず日本でも夏のお洒落着として愛用され続けてきた「麻」の魅力です。

パリパリにアイロンをかけたピュアリネンのシャツを着ると、袖を通してみただけで、すぐに大きな皺ができます。しかし、その着用感の軽やかさと、パリパリ感、麻の持つ光沢感に、ああ夏だな~!って気持ちになることでしょう。

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今日は、コットンのジャケットを羽織り、夜まで店頭に立ちます。皆さまもこの湿気の多い季節、明るい夏のお洒落をお楽しみください!

【今日のスタイル】 今日の「満留」

2013年4月19日

今日ご紹介するのは、当店のセールススタッフ、満留優貴です。入店してはや9カ月、独特のBESPOKE TAILORの仕事にも慣れてきました。このスーツは入店以来3着目になります。

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生地はイタリアのカノニコ。ウール&モヘア(16%)のアズーり(青)なスーツですね。よくぞこの色を選んだものですが、やはりTAILORに勤めているからには、お客さま方が普段あまり選ばれない色をチョイスして「見本」にならなくてはなりません!

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シングル2個ボタン、セミピークトラペル、パッチポケット・・・そう、これも普段選ばない個性的な組み合わせです。

これもこのスーツが商談のネタになれば、とのセールスとしての自覚からくるデザインでしょう。

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パンツは2タックの細身です。裾幅18cmに絞っています。これは久々に見る斬新なシルエットでした。タックと渡り巾(太もも巾)が、もっと「たっぷり」ならバブル時代に逆戻りですが、ほどよく細身ですので、これからのパンツの流行を先取りしてるのかもしれません。

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2着目のブラックスーツはパターンオーダーメイドで、ややきつめに仕立てたので、ジャケットがシワシワになってしまい、アクセントをつけるために、自らハンドステッチを入れてました。・・・今回のジャケットは当店の若手スタッフ、大迫の6着目のテーラード作品です。この夏、店頭やお客様先で、このアズーりが活躍する事を、店として祈念しています!

 

【エッセイ】今日のスタイル with 桜吹雪

2013年4月7日

桜といえば、この季節の風物詩です。実は、この本土最南端の鹿児島では、桜の開花時期は例年関東より遅れ気味です。寒暖の差が少ない事が原因らしいです。また、鹿児島の桜はあっという間に満開になり、葉桜になり、すぐに散ってしまいます。この写真は4月3日に関東の武蔵野で撮りました。満開宣言は一週間ほど前だったにもかかわらず、まだまだ満開の桜の大木たちは、少々肌寒い風に花弁を散らせていました。1

この日の気温は摂氏10度。肌寒いの予期して、サマーカシミアのジャケットにデニムのトレンチコートを着用していました。にもかかわらず、午前中は吹きつける雨と風が冷たくてブルブル震えていました。

この場所はある大学の図書館の前です。木でできた内郭をガラスの外殻が覆う、モダンで明るい図書館の壁面に、舞い散ったピンク色の桜吹雪が貼り付き、幽玄な美しさを演出していました。

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そのあたりの床一面に、ピンクのはなびらが舞い散りひろがり、うっすらと雪が積もっているかのようですね!