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【今日のスタイル】早春の東京、オーバーコートも今年最後?

2014年2月26日

 

先週末は、パターンの勉強で、恵比寿のESMOD JAPONにいました。

東京もかなり陽光がまぶしくなり、路傍の残雪も少なくなりました。

 

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当店の基本パターンはいわば英国クラシックなのですが、そこに様々なエッセンスを入れてブラッシュアップしています。

 

しかし、現代のライフスタイルにマッチした、「クラシックかつ艶のある」服を目指すために、半年間にわたってジャケットのパターンメイキングの講習を受けて参りました。

 

先日の最終回では、終了証が渡されました。写真は指導の柴山先生と私です。(ちょっと頭の形がおかしくなっています・・・)

 

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柴山先生はイタリアのセコリ式のパターンメイキングも熟知している、

今、日本で最もすぐれた指導者です。

 

今回も深く学ばせていただきました。

 

 

服づくりコースも同時併設していました。

講師の西山先生のご指導のもと、生徒による手作りのジャケットが披露されました。

パターンとハンドの技術がマッチして、とても素敵な服が仕上がっていました。

 

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新しいパターンで仕立てたジャケットは、仮縫いと型紙補正が終わり、

 

これから仕立てに入ります。

 

出来上がりましたら、またこの場で披露させていただきます。

 

 

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翌日は表参道あたりを散策しました。

 

風は冷たかったのですが、街のディスプレイには早春の気配が漂っていました。

 

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子供からもらった誕生日プレゼントのGiraffのツインタイを付けて、歩いていました。

 

ここではPoter&HardingのThorn Proofのツイードスーツに合わせましたが、

 

ネクタイ自体は春夏ものです。

麻やコットンのジャケットやスーツに、このネクタイ締めて過ごしてみたいです。

手前みそですが、センスいいプレゼントでした(笑)。

 

 

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森美術館の「アンディ・ウォーホル展」。

 

シルクスクリーンのポップアートはもちろん、ブレークする前の

商業デザイナー時代の作品は、見る人の心を魅了する温かみと描写が驚きです。

 

 

ああ、しかしオーバーコートの季節もおしまいですね・・・。

 

 

来週からはスプリングコートに切り替える予定です。

 

【今日のスタイル】 「Harris Tweedのだいじなコート」をお直ししました

2014年1月23日

三洲堂テーラーの 福留 です!

 

大寒を過ぎましたが、相変わらず寒いですね。・・・・ここ鹿児島も今朝は-3℃。快晴ですが、北風も冷たくて、厚手のオーバーコートが欠かせません。

 

私の愛用のハリスツイードのコートはかれこれ10年以上愛用しています。これは作冬、旧ブログにアップした写真です。この時も雪が降って、ハリスを引っ張り出した記憶があります。

 

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しかし、このコートも10年を超えますと、付き合いも長くなり、ちょっとマンネリ気味になります。

素材もハリスツイードだし、少しリフォームしようと考えまして、手を入れてみました。

 

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まず、釦をもう一つ追加しました。写真のように釦を留めるときは、襟を立てて着用します。

 

着丈は10cmカットしました。軽やかなハーフ丈になりました。

 

肩幅を詰めました。片方から1.5cmづつ詰めました。

 

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BESPOKEで仕立てたお洋服は、もともと「持ちがいい」上に、痛んだり飽きがきても、手直ししながら永く付き合えるのが特徴です。

 

 

そんなコートの直しに夢中になっていたら、タイミングよくこんな絵本が、新聞でも紹介されていました。

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シムズ・タバック著  「ヨセフのだいじなコート」 (ほんやくえほん)

 

内容は・・・・・・

ジョセフのオーバーコートが古びてきたので、その生地でジャケットを作った。

ジャケットも古くなったので、今度はベストを作り、スカーフ……と元の布地が小さくなり、しまいには小さなひとつのボタンになる。

ボタンを無くして次に作るものがなくなったジョセフは、「では、このお話を本にしよう!」と言う。

いつでも「無」からなにかを作り出すことができるのだ、と教えてくれる絵本。

 

この本、ちょっと感動しました!

私たちテーラーの仕事とは何だろう? という事も考えさせてくれる、楽しい絵本です。

 

 

思い出深い大切なお洋服の「お直し」は、経験を積んだ 三洲堂テーラー へご相談ください!

【英国生地】HieldのSoft TweedとDRAPERSのCovert

2014年1月10日

今シーズンからスーツやパンツのオーダーが入り始めた、英国のミルブランド「Hield」。

 

Hield Brothers社は1922年創業の英国の織物工場(ミル)です。

 

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以前もご紹介しましたが、今季から本格的なコレクションバンチブック(生地見本帳)が入荷しました。

ここにコレクションされる生地は、いかにも英国らしいソフトタッチのウールツイードです。

メランジ調の様々な色糸を使い、355g/mのやや重めのウーステッドに織り上げています。

 

生地自体が仕立てに協力してくれるような・・・という表現が適切なほど、生地に張りとコシがあるので、アイロンワークが効きます。仕立て上がった服は立体的にお身体を包見込みます。

 

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そして、横に並んでいるのはDRAPERSのCovert(カヴァート)生地です。

 

英国人が好むCovert Coatという種類のコートがあります。基本色がベージュ、素材はウールでツイル(斜め織柄)の入った生地で仕立てたテーラード・コートです。このコート、生地のウェイトも重く、フェイスがしっかりと織り上げられていて、多少の雨水なら弾いてしまいます。

 

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のCovert生地で仕立てるスーツやパンツも、上のHield生地のように、立体的な英国調仕上げに相性がいいです。

この季節だから楽しみたい、Hieldの生地は色合いと柄も豊富で、英国紳士服生地の良さを感じられます。

また、Covert生地も、ストレートな色合いではなく、斜め織の微妙な光の反射もあり、とても風合いの良い冬生地です

 

 

最後に・・・今日はGieves&Hawks生地のスリーピースのいでたちでした。なにしろ日中の気温が約8度、しかも冷たい疾風が吹いています。

 

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んなときのスーツは、この頑丈な英国製に限ります。

温かく保温し、生地の暑さは、風の侵入を防いでくれます。

ウェストコート(チョッキ)のネックの「くり」を高くしているので、なおさら快適ですね。

 

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今日はお客様から、Hieldの生地で三つ釦スーツのオーダーをいただいたので、こんな記事を書いてみました。

 

 

【一生物の定番品】カシミアのチェスターフィールドコート

2013年12月1日

当店仕立てのお洋服には、目立たぬところに仕立て日時や職人の名前が記載されています。この服は、「福留様、96年1月、大岡」 と読めます。

 

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これは、私物のチェスターフィールド・オーバーコートです。

 

生地はエルメネジルド・ゼニア、ピュアカシミア、460g/m。今から17年前、1996年に、今も職人として活躍してくれている、大岡源一が仕立てたコートです。確かこの時は1ヶ月後にイタリアのロロ・ピアーナ社に招待されていました。

 

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地中海性気候のイタリアですが、ロロピアーナの本社があるビエラ地区北部は、アルプスの麓でもあり、2月は当然寒いだろうと思い、急きょ仕立てた記憶があります。

イタリアの北半分を縦断する旅行では、このコートがとても役に立ってくれました。

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余談ながら、残雪の残るロロピアーナの本社地区より、その後の観光で訪問したヴェネツィアの方が寒くて、気温マイナス10度。さしものピュアカシミアも役不足で、南国育ちの身にはむちゃくちゃ寒い。

見渡すと現地の紳士淑女は皆、毛皮系のフード付きを着ていました。今ならダウンコートなんでしょうが。

 

それから17年、この季節は毎日このコートが役に立ってくれます。

 

5年前に一度、肩幅とウェストを補正をしましたが、ピュアカシミア生地の堅牢さと、仕立ての靭(しなやか)な強さによって、型崩れもせず、現役で使える私の愛用品です。これからも使っていくことでしょう。こういうものを「一生物」と呼んで差し支えないと思います。

 

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ピュアカシミアのチェスターフィールド・コート

BESPOKE(仮縫い付き・ハンドメイド)・・・¥280,000から