【今日のスタイル】THINK PINK ファンドレイジングパーティーにて
2014年7月6日
昨日7月5日夜は、THINK PINK Foundraising Party が開催されました。
乳がんを考えるボランティア団体、「ピンクリボンの会」の活動により、
日本国内でも「乳がん」について、広く認知されるようになりました。
日本人女性の14人に一人が罹病する「乳がん」について、
パーティーの華やかさだけではなく、より深く考えるきっかけとなる場でもありました。

パーティー冒頭で、ゲストのAHN MIKAさん、司会の竪山博之さんが壇上に。
竪山さんは舞台演出や脚本のベテランで、ブラックのタキシードがお似合いです。
ご着用の「ピンクのウェストコート」は、この日の為にお仕立てさせていただきました。
パープルピンクの生地は、Holland & Sherryのウールギャバジン。
英国王室の近衛兵もこの生地で作った軍服を着用しています。

私の装いは、コットン・コードレーンのジャケットに、白いコットンのパンツ。
ネクタイはブラック地にピンクの小さな花があしらわれたもの。ピンクのチーフ、
ピンクストライプのシャツでした。靴はタイのブラックに合わせて、ブラックです。
ただし、バックスキンでカジュアル感を入れて、コットン系の上下に合わせてみました。

パーティーのホスト役、相良正子様は薄く上品なピンクのカシミアのスーツ。
さすがです。若々しく美しく、しかも控えめなコーディネートですね。
コサージュが女性らしく華やかに、シックなスーツをドレスアップしていました。
最後に、このジャケットは、普段こんな感じで着用しています。
リゾート感あるデザインですが、着用するのは街中ということで、
ダブルブレストのショールカラー。フロントカットはラウンドにして、
柔らかく、ボタンは白蝶貝です。ネイヴィーパンツに合わせました。

夏のパーティーなら、ブラックがマストとならないので、
カジュアルな素材でも、コーディネート次第でパーティウェアになるものです。
【今日のスタイル】三寒四温の春・・ダブルのスーツもいい雰囲気です!
2014年4月20日
一週間前の陽気がうそのように、ここ南九州も肌寒い日が続いています。
春夏服に衣替えした、私のワードロープですが、しばらく「合い服」を着用しています。

このスーツは、メンズ商品一覧の中で2番目にご紹介しています。
生地はサマーウールの薄手ですが、
ダブルブレストでスリーピースという変わり種ですので、今日あたり着用するには最適です。

ダブルブレストの魅力は、何といっても、クラシック感があふれていて、
着る人の気持ちを高めてくれる効果が抜群なところです。

生地は、古典柄のグレンチェック+ブルーのオーバーブレイドが入っています。
ライニングは、ブルー。夏向きに、「背抜き」にしています。
ベストのみ単品でご着用できるように、襟付きにしました。

腰にはチェンジポケットが付き、カフスは本切羽+ボタンホールの糸色も変化させています。
こんな遊びも、職人たちと語らいながら進めていけます。
BESPOKEの楽しみは様々です。
【今日のスタイル】新しい靴は、濃紺でした・・・。
2014年4月9日
最近入手した、新しい革靴です。

ちょっと斬新なので、ご紹介したいと思いました(笑)。
何といっても、色が濃紺です。
写真ではちょっとうまく表現できないのですが・・・。
陽光の下では、おお、ネイヴィーだ!と、ひとり悦にいったりしています。
しかも、内羽根式、セミブローグ。 すこし肩の力を抜きつつも、スーツにも履けるかな、
という、「境界線」を狙っっているのです。
実はここ数年、革靴自体、購入していませんでした。
茶の靴が多くなりすぎて、黒の本格革靴を揃えていこうと、一年前から計画していました。
揃え初めて、半年前に黒いスウエードのチャッカーブーツを入手。
次がこれです。
・・・どうにも、王道の黒の革靴に行き着きませんね。

・・・しかし、ネイヴィーの靴は、ご覧のように明るいネイヴィーのコットンコードレーンのジャケットに、デニム、白いスタンドカラーのシャツなどに、とても相性がよく、ちょっと満足でした。

さて、この靴に合わせて、どんな服作ろうかな・・・
と考えているひと時が、テーラーの愉しみです。
【今日のスタイル】早春の東京、オーバーコートも今年最後?
2014年2月26日
先週末は、パターンの勉強で、恵比寿のESMOD JAPONにいました。
東京もかなり陽光がまぶしくなり、路傍の残雪も少なくなりました。

当店の基本パターンはいわば英国クラシックなのですが、そこに様々なエッセンスを入れてブラッシュアップしています。
しかし、現代のライフスタイルにマッチした、「クラシックかつ艶のある」服を目指すために、半年間にわたってジャケットのパターンメイキングの講習を受けて参りました。
先日の最終回では、終了証が渡されました。写真は指導の柴山先生と私です。(ちょっと頭の形がおかしくなっています・・・)

柴山先生はイタリアのセコリ式のパターンメイキングも熟知している、
今、日本で最もすぐれた指導者です。
今回も深く学ばせていただきました。
服づくりコースも同時併設していました。
講師の西山先生のご指導のもと、生徒による手作りのジャケットが披露されました。
パターンとハンドの技術がマッチして、とても素敵な服が仕上がっていました。


新しいパターンで仕立てたジャケットは、仮縫いと型紙補正が終わり、
これから仕立てに入ります。
出来上がりましたら、またこの場で披露させていただきます。

翌日は表参道あたりを散策しました。
風は冷たかったのですが、街のディスプレイには早春の気配が漂っていました。

子供からもらった誕生日プレゼントのGiraffのツインタイを付けて、歩いていました。
ここではPoter&HardingのThorn Proofのツイードスーツに合わせましたが、
ネクタイ自体は春夏ものです。
麻やコットンのジャケットやスーツに、このネクタイ締めて過ごしてみたいです。
手前みそですが、センスいいプレゼントでした(笑)。

森美術館の「アンディ・ウォーホル展」。
シルクスクリーンのポップアートはもちろん、ブレークする前の
商業デザイナー時代の作品は、見る人の心を魅了する温かみと描写が驚きです。
ああ、しかしオーバーコートの季節もおしまいですね・・・。
来週からはスプリングコートに切り替える予定です。