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【ご報告】ドレメ・サマーセミナーに参加してきました!

2018年7月26日

7月24日・杉野服飾学園、ドレスメーカー学院において開催された、「ドレメ サマーセミナー」に参加しました。

 

1970年代の杉野芳子博物館所蔵のドレスを対象に、オートクチュールの技法やデザインを解説。

 

70年代のファッションが若者たちに流行している今、タイムリーな演題となり大変勉強になりました。

 

現代の素材に新しい技法を置き換えながら、新たに先生方が製作されたドレスは、どれも力強く美しかった!!です。

 

 

 

 

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プリーツのひだ奥と山に1mmのコバステッチがかかっていました!

何百本あるのかしら。

 

 

 

 

 

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生地はポリエステル100%

 

 

 

 

 

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峯岸先生の作品。尾洲のコットン&ナイロン。シャネルが使いそうな素材です。

切り替え無しでタックだけでシルエットを表現しています。

 

 

 

 

 

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背中ファスナー。綺麗なドレープ。

 

 

 

 

 

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渡邉先生のシャツワンピースとジレ。

オーガンジーの背中のシャーリングをミシンで印、手作業で。

 

 

 

 

 

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透ける素材の縫代の始末が模様になって見えます。

 

 

 

 

 

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須澤先生のBIGトレンチ。ワイドパンツとインナーは箔プリントを

あしらっています。

 

 

 

 

 

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一枚仕立てのトレンチコート。

2枚になっているのは、台襟とポケットの一部だけです。

ポリエステルシャンタンの生地の分量が多いけど、大変軽い仕立てです。

 

 

 

 

 

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モデルさんに蛍光オレンジが良く似合っていました。

 

 

 

 

 

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75年のドレスのモチーフを水玉模様にプリント。

 

 

 

 

 

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曲り斜文織で織った布で、リボンをノッキング。

ポリエステルオーガンジーで表地を裏打ちしています。

 

 

 

 

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メッセージ書も、店でのレディースオーダーの参考になります。

 

 

 

 

 

 

 

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75年のドレスはモチーフだけのシンプルAライン。

Illustratorでモチーフの水玉模様に切り替えワンピースのパターンに。

 

 

 

 

 

 

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須澤先生(向かって左)と渡邉先生。

私は大島紬のスーツ。

 

 

 

 

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峯岸先生(右隣)は私が養成科野の時の担任をされていました。

左は、mannequins japon デザイナーの阪口英明さん。

 

 

 

 

 

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中央の担任教授はその頃の私には別世界の方のようでした。

若い同級生と 懐かしい一枚。

 

 

20数年前 卒業した私を、当時 教えて下さった先生方(皆様 偉い先生方になっていらっしゃる)にお会い出来 感激でした。

 

多分同世代?の先生方に巡り会えて 写真をパチリ。

ありがとうございました。。。

 

紳士服に+α が活きるように、綺麗なレディースがプロデュース出来るようになります。

 

 

by  Rieko Fukudome

【今日の格好】世界遺産地区のスターバックスにて

2017年4月20日

鹿児島市北部の磯庭園(仙厳園)周辺は世界遺産を含む鹿児島の「歴史地区」というべきエリアです。この磯庭園に島津興業さんの旧社屋が建っています。

 

※この洋館は今の場所に移築される前は、甲突川河畔の城西町に建っていました。島津興業さんのご本社だったこの雰囲気のある洋館に、当時学生だった私は店の手伝いで展示会の案内状を届に行きました。総板張りの事務室を抜けて案内された風格ある役員室は、今も鮮明に記憶に残っています。

 

文化財にも指定されているこの洋館に最近スターバックス・コーヒーが店舗を作りました。

 

 

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丸に十の字は島津家の家紋ですが、その横に見慣れたスタバのロゴがさりげなく佇んでいます。

 

陽光眩しい外から中に入ると、仄暗く見える店内は大変落ち着いた雰囲気です。

 

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「今日の格好」は英国製リネン&コットン&シルクのサマーツイード生地のダブルブレストのジャケットに、ウール&モヘアのトラウザーという初夏の装いでした。

 

 

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前にもご紹介しましたが、実はこのジャケットの背にはちょっとしたディテールが加えられています。背中心に沿って通常なら使わない「生地の耳」を使いました。そこには「MADE IN GREAT BRITAIN」と表記されています。

 

 

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少し汗ばむ位だったので、ジャケットを脱いでしましました。

着ているシャツは当店でも人気の「デニム・ドレスシャツ」です。

今日のようにネクタイを付けてもOK,ノーネクタイでもいい雰囲気です。

 

 

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窓外には陽光映える錦江湾。その向こうに桜島が控える絶好のロケーションです。

 

 

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隣接する薩摩ガラス工芸では、ベテランの職人グループによる、薩摩切子作品の中で最も難しい作品「ちろり」の製作が行われていました。

 

 

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ギャラリーで垣間見た薩摩切子のクリスタルガラスは、薩摩切子ならではの「ぼかし」が入り、美しい色のグラデーションが複雑に刻まれています。

 

 

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伝統工芸に向かう職人さんたちの真摯な作業に、当店のアトリエ思い起こしながらのひと時でした。

 

 

【今日のスタイル】ダブルブレステッドとBarkのニットダッフル

2017年1月18日

朝晩冷え込んできました。

 

寒くなると三揃スーツとともに、温かく身体を覆ってくれるダブルブレストのスーツが恋しくなります。

 

 

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スーツを仕立てるのに必要な生地の大きさはほぼ決まっています。普通150センチの幅があるスーツ生地ですが、平均的に男性一人分3m必要になります。

 

 

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当店は自社製図と手断ちカットをいたしますので、ダブルブレストにすると少しだけ必要な生地の長さが増えるのですが、ほぼ3mで足りるものです。それなら寒い冬はダブルやスリーピースで温かく身体を覆ってしまいたくなりますね。

 

 

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もともと英国海軍の制服が発祥のダブルブレストのジャケット。

男性なら似合わぬわけがありません。この軟弱な私でさえダブルのスーツが大好きです。

 

 

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このダブルブレストのストライプスーツ、ロロ・ピアーナのウール&カシミアフランネル生地(330g/m)で仕立てました。カフスの本切羽の糸色などを変化させたり、目立たぬディテールで遊んでいます。

 

 

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フランネルのチョークストライプも、ジェントルマンの冬服のスタンダード柄です。

見た目も着心地も温かくクラシックですね。

 

 

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このコートは最近手に入れたニットダッフルコートです。

Bark というブランドです。数年前から登場し、もはや定番となりました。

重厚なクラシックスーツの上から着てもいい雰囲気です。一方でニットやデニムといったカジュアルウェアのアウターとしても使える万能選手です!

 

 

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数年前からイタリアのおじさんたちが着ていて、欲しかったのですが機会なく過ごしていたら、何と近くのメンズセレクトショップ「ROD」さんに置いていました。久々にテンションが上がる服を買いました(笑)!

 

 

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ROD さんのブログはこちらです

 

RODさんの店長山下さんと一緒に。

 

 

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私が住んでいるマンションにテナントで入っていた「エッジの効いたセレクトショップ」のスタッフだった山下さん。カジュアルでローコストな服が怒涛のように席巻する鹿児島でも、いい服を提供し続けています。

 

 

最近個人的に仕立てているブレザーもダブルブレストです。

・・・・早く出来上がって欲しいものです。春の足音が聞こえたら、すぐにでもブレザーを着て、本格的なBARにウィスキーでも飲みに行くのですが・・・。

 

【今日のスタイル】MADE IN GREAT BRITAIN 水色のブレザー登場

2016年4月6日

私たちが取り扱っている生地には、「耳」が付いています。

生地の耳には、製造した織物工場(ミル)の名前や、生地の品質が表示されています。

当店で見かけた事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

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この「耳」には表記されている以外の情報も入っています。

 

生地には「地の目」というものがあります。洋服になる生地の向きは、上から下へ流れています。その流れの通りに各パーツをカットしなくてはなりません。

服の身頃は上から下への順目ですが、袖だけ下から上への逆目にカットすると、服として完成した場合の色合いや柄行きや毛並みが揃わないのです。

 

「耳」に記入されているテキストの記入方向と同じ方向に生地の「地の目」が流れていて、その流れの通りに生地をカットすすれば間違いが無いのです。

 

 

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今日ご紹介するブレザーは、私が自分の着用分で仕立てたものです。

この生地の耳をある部分に使わせていただきました。

というのも、耳の表記が今時珍しかったからです。

 

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ダブルブレスト6個釦、2個掛けのクラシックなスタイルですが、

ピークトラペルの幅を昔風にやや広くとってみました。

 

 

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生地はウール&コットン&テリレン(Terylene=英国化繊の一種)の三者混紡です。

コットンが入っているのですが、仕立ては従来通りの毛芯仕立てにしました。

 

 

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背中、肩、バストラインはジャストフィットさせつつ、立体的な仕立てを心がけてみました。

 

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ボタンは夏らしい高瀬貝釦の生成りを選びました。袖も本切羽にしています。

ライニングは英国LBD社の白ペイズリーです。

 

 

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背抜きの中央部分に、生地の耳が残るように裁断士の伊達がカットしました。縫製職人の黒木にも、生地の耳を残すよう説明しました。

 

 

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耳のフレーズは、「MADE IN GREAT BRITAIN」(!)。

カッコいいですね~。伝統的な英国毛織物の矜持が感じられます。

 

 

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生地ネームは英国のDilroyd LONDON(ディルロイド?読みが正確ではありません)。

とにかく数十年前のヴィンテージ生地です。仕入れ台帳も紛失していて詳細が判らないのですが、Dilroydは昔はカシミアなども取り扱ってたようです。おそらくミル(織物工場)ではなく、マーチャントだったのでしょうか?

 

 

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ということで、この水色のブレザーには、今日合わせているようなライトグレーの正統派トラウザー(ズボン)または、コットンパンツでもコーディネートできると思います。

 

新しい服は何かのきっかけで、早くおろしたいものです。

 

この春夏はこのブレザーを伴に走っていく予定です!