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【いよいよ】ダブルブレステッドスーツ復活?

2018年1月10日

10th Anniversary SALE  開催中!

 

期間:1月21日・日曜日まで

 

毎週火曜日定休日です。

ただし、1月15日・月曜日だけは店休日になります。

 

 

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内容: フルオーダー、パターンオーダーともに

 

ストック生地のオーダー = 20%OFF!

 

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生地バンチブック(見本帳)オーダー=10%OFF!

 

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オーダーがとてもお買い得なこの期間、

 

皆さまのご来店お待ちしております!

 

 

 

ダブルブレステッドスーツ(以下「ダブル」)は、日本人にあまりなじみがないデザインなのか、ご経験のない方も多いようです。

 

 

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たとえば60歳以上なら、かつては礼服をダブルにすることが普通でした。また1990年頃のバブル景気に日本中が浮かれたひととき、ダブルのロングターン、フロント4×1個掛け、ノーベントのたっぷりとしたシルエットスーツが流行しました。

このバブル期のダブルは「ソフトスーツ」と呼ばれましたが、流行が去るのも早く、2000年にはシングル3つボタンサイドベンツのブリティッシュなスタイルが全盛となっています。

 

 

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そして2018年現在、2個ボタンのボディにジャストフィットした細身のスーツが流行っています。ダブルも姿を変え、フロントは6×2個掛け、サイドベンツを切ったジャストフィットするデザインが主流です。

 

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ダブルの起源は英国ならではの、海軍の軍服から発展してきました。

シングルと同じく、昔のダブルはネックから裾まで10個個以上のボタンが付いていました。

帆船時代の軍服は風と波しぶきから身体を護るため、ジャケットの左右の身頃が大きく身体を覆う様になりました。また、風向きによって前身頃の重ねを左右付け替えられる様に、どちらにもボタンとホールが付きました。

 

 

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時代は変わり、ダブルのスーツはいつしか陸上でも着用される様になります。そうすると数多くのボタンが付く必要も無くなりました。ボタンの数は次第に減っていき、20世紀初頭には6個ボタンに落ち着きました。

 

 

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バブルの頃にはそのボタンも4個となり、2個のデザインも登場しましたが、バブル期に大流行し過ぎたダブルは急速に人気が無くなったのは、当事者として私も驚きました。

 

しかし、いよいよダブル復活の兆しが見えてきました。

まず、ダブルブレストのコートのオーダーが増えてきました。下のアルスターコートはその典型的な例です。

 

 

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また、映画やメディアでもダブルのスーツをかっこよく着るシーンが増えています。

現在公開中の映画「キングスマン ゴールデン・サークル」は、英国のスパイ組織の本拠地がサヴィルロウのテーラーです。映画では組織のエージェント達は全てダブルのスーツを着ています。

 

 

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007シリーズ並みに、正統派クラシックスーツを着て暴れまくるキングスマンのメンバー達。その中でも「ハリー」演じるコリン・ファースは、正々堂々としたダブルブレストが本当に似合います。

 

 

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また、主人公の「エグジー」演じるタロン・エガートンは実年齢28歳ですが、劇中ではさらに若い役です。作品ではピタピタのダブルブレストを着て、あらゆるシーンで動き回るのですが、スーツが激しい動きに付いていってるのがさすがです。

 

 

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ダブルブレストは、フルオーダーメイド(BESPOKE)なら、通常のシングル・スーツに+1万円加工賃がかかります。

 

パターンオーダーでは+6000円です。

 

 

現在秋冬物はSALE中です。ぜひ皆さまも素敵なダブルブレストスーツをオーダーしてはいかがでしょうか?

 

 

 

【SAVILE ROW】紳士服の聖地で購入した「サヴィル・ロウ」の本

2018年1月6日

昨年末のクリスマスに、私の長女が英国ロンドンの仕立屋街、サヴィル・ロウ(Savile Row)にある老舗テーラーの「ハンツマン(Huntsman&sons)」を訪ねました。

 

 

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目的は「洋服の仕立」ではなくクリスマスギフトだったのですが、ハンツマンのスタッフの皆さんは快く見知らぬ東洋人の小娘を接客していただき、お店の様子や仕事、裁断士やアトリエの説明をしていただきました。

 

 

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長女が実家もテーラーをしている話をしましたら、親近感を持たれたのか写真もOKと言われましたので、このようにご紹介しています。

 

 

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前にもご紹介した本日公開の映画「キングスマン(Kingsman Golden Circle)」の秘密基地こそ、この老舗テーラー「ハンツマン」という設定です。当然観光客も結構群がっていて、店内を覗こうとするのですが、もちろん勝手に入ったり写真は当然NGとことでしたから、長女の妙な度胸に感謝しなくてはなりません(笑)。

 

 

映画「キングスマン ゴールデンサークル」公式サイトはコチラ

 

 

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※公開初日、私も観てきましたが・・・前作を凌駕する面白さでした。サヴィル・ロウのスーツスタイルも楽しめました! 明日はダブルブレストのストライプスーツを着て店頭に立とうと思います。

 

 

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ハンツマンに対する長女の感想は、ハイブランドの高級店よりも温かく、テーラーらしくある程度雑然としていて、スタッフも落ち着いている。接客はとても丁寧で自分のような若い人間にもきちんと敬称を付けて応対してくれる。「品格」とは何か考えさせてくれる店、とのことです。

(おお、こちらも頑張らなくてはなりません!)

 

 

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そのハンツマンで購入した本が「SAVILE ROW AND AMERICA」です。これは2015年5月にアメリカ、ワシントンDCの英国大使館公邸で開催された、同名の展示会の詳細をまとめた本です。

 

 

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サヴィル・ロウで活動しているテーラーやアパレルメーカーの団体「Savile Row Bespoke Association」は、サヴィル・ロウという仕立街の概念とそこで生み出される服を、アメリカの中心地で披露したいと考え、このような催しを開催しました。

この本には展示会のコンセプトから、実際に展示した洋服の写真や担当仕立店、そして生地の詳細まで明記されています。

 

 

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特に面白いのは、展示カテゴリーです。一番最初は「THE MILITARY」、すなわち「軍服」で始まります。サヴィル・ロウは当初、英国軍の将官たちの軍服を仕立てる仕立店街としてスタートしました。したがってこの軍服分野は彼らの起源として外すことは出来ないのでしょう。

 

 

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「Formal Wear(礼装服)」、「Daywear(普段着=スーツ)」といったコーナーに追加して、「Sir Winston Churchill(サー・ウィンストン・チャーチル)」、「Gregory Peck and Huntsman(俳優グレゴリー・ペックとハンツマン)」といったサヴィル・ロウがお得意様とした人物達の服が展示されていることです。

 

 

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ちなみに「ミリタリー」分野では1800年代の近衛兵の軍服、王族や従僕たちの制服が展示されています。各軍服にはキャプションが付けられています。例えばグルカ兵の服には、「臆病に生きるなら死ぬほうがいい」など。

 

 

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「フォーマル」コーナーでは、テーブルセッティングとともに、タキシードが飾られています。有名なテーラーの仕立てた夜会服とともに、団体に所属する「アレクサンダー・マックイーン」のディナージャケットも展示されています。クラシックながらモードな香りのあるアヴァンギャルドな夜会服が素敵です。

 

 

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「サー・ウィンストン・チャーチル」コナーには、老舗ヘンリープールが複製したチャーチルお気に入りのフランネルのストライプスーツとならび、ヤルタ会談で着用したウオームコートが展示されています。

 

 

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実際にヤルタで着用された型紙を元に復元したコートです。ダブルのアルスターカラーのコートの肩には、軍服の影響もうかがえるエポレット(肩章)が付いています。

 

 

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面白いのは俳優「グレゴリーペックとハンツマン」コーナーです。グレゴリーペックはハンツマンの上顧客でした。彼のご子息から特別に借り受けた実物のスーツやコートは、上衿と下衿を結ぶ線のゴージラインは高く、ウェストも絞られ肩幅もジャスト。全体のバランスから見て現代風なことに驚きです。

 

 

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「 デイウェア」のいわゆる仕事着としてのスーツ、「ザ・ベントレー・コミッション」のドライヴィング・ジャケット、カー・コートは秀逸です。車の運転にもこんな服でどうぞ!というサヴィル・ロウのスピリットを感じました。

 

 

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・・・ということで、正月早々長々と述べてしまいましたが、紳士たるものやはり「紳士服」が必要なのだと痛感します。

 

Manners maketh  man (マナーは人をつくる)!

 

 

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映画「キングスマン」でも主人公のエグジーが、カジュアルな動けるジャージを脱ぎ捨て、ダブルブレストスーツを着て「これじゃないとダメだ!」と、大暴れします。

 

 

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永い時間をかけて積み重ねた男性の服装文化の先端はいつも「背広」です。その背広の語源となったと云われる「サヴィル・ロウ」から日本まで伝わった、伝統的な技術と思想の積み重ね。このスピリットを受け継いで、今に生きる私達はスタイリッシュでクラシックなお洋服を作り続けていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

【パターンオーダー】ウィンターコットンのスーツはいかが?

2017年12月29日

「ウィンターコットン」と呼ばれる生地があります。

基本的に生地のウェイトが340g/m以上のコットンで、ある程度厚みがある綿生地をウィンターコットンと呼んで差し支えありません。

 

無地物が多いのですがツイルというバイアスに細かい畝が入ったものや、コーデュロイもウィンターコットンの一種です。色はアースカラー的なものがほとんどで、一言でいえばシックで風合いがいいお洒落生地、ということになります。

 

 

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イタリアを代表する生地メーカー、エルメネジルド・ゼニアとロロ・ピアーナにはそれぞれウィンターコットンのコレクションバンチブック(生地見本帳)があります。

ウェイトも340g/mほどのものから、510g/mという厚いものまで揃えています。

 

ただし、今までの経験でいえばあまり分厚い生地は「もこもこ」してしまいます。また、見た目とタッチ(感触)から保温性がありそうなのですが、あくまでもコットンですからやや寒く感じます。

 

 

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このほど仕上がったウィンターコットンのスーツは、イタリアのラルスミアーニ(LARUSMIANI)の生地です。

日本ではあまり有名ではないのですが、1922年にミラノで生地メーカーとしてスタートし、事業を多角化、プレタポルテ(既製品)にも進出し、現在はミラノファッションの中心地、モンテナポレオーネ通りに高級ブティックも構えている北イタリアでは大手のアパレル企業です。

 

 

 

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そのラルスミアーニは、イタリアならではの軽やかなタッチと色使いのコットン生地コレクションで有名です。コットン98%、ライクラというストレッチ素材を2%混紡させたコットン・ストレッチ生地は当店でもジャケットやパンツとしてよくオーダーをいただきます。

 

 

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コットン・ベルベットに分類される、グレイッシュなブルーのスエード風な生地のスーツ。カジュアルでスポーティーなのですが、上下で着用するとややクリエイティブなお仕事の際などで活用できそうです。オーダーされたお客様はあくまでカジュアルウェアとして使うとのことです。

 

 

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写真の様な小紋柄のランバンのネクタイと合わせてもシックでフォーマル感がありますし、ニットやポロシャツなどと合わせていただいても素敵です。

 

 

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ボタンは本水牛の艶消しです。このジャケットのハイライトは隠れたところに潜んでいます。赤いライニングは表のシックな艶消しブルーと対照的に、眼が覚めるような効果をもたらします。

 

 

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本日ご納品させていただきましたが、オーダーされたお客様もスエード的な感触と、思った以上の上品なカジュアル感にご満足いただけたようでした。

 

 

 

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LARUSMINANI ITALY  390g/m 98%Cotton +Elastane2%

 

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

パターンオーダー・・・¥74,800~

フルオーダー(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥178,000~

 

 

 

 

 

【パターンオーダー】ゼニアのエレクタ登場!冬のスーツ生地御三家?

2017年12月5日

最近は暖冬傾向にある・・・とはいえ今日も北風が強く朝晩は冷え込みが厳しくなっています。

 

洋服生地の世界では、西暦2000年頃まで秋冬物の生地と言っても、今の様なスリーシーズン物はあまり出回っておらず、打ち込みのしっかりした目付き300g/m以上の「冬生地」の出番でした。

ミユキ毛織やダイドーなどの国産一流生地も軒並み肉厚でした。

 

 

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あれから17年が経ち、今では秋冬物でも260g/m~290g/mほどの冬を中心としたスリーシーズン生地、しかもSuper100以上の細番手で織り上げた柔らかく艶のある素材が人気となっています。

カノニコ、フィンテス、デルフィノ、REDA,、トレーニョ等のイタリア大手ミル(織物工場)ブランドは軒並みその方向性で生地を量産しています。

 

 

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その反動からか、最近は英国製品にみられるような、Super80程度の太い糸を2本から3本撚り合わせた糸を縦横に織りこんだ、2PLYや3PLYなどのざっくりとした手触り感のある艶消し生地も増えてきました。流行に敏感なカノニコなどは、今シーズンのコレクションにも取り入れています。

 

 

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さて、ビジネスで使う上質な「冬のスーツ」を考える際には、条件がいくつかあります。

①ある程度の肉厚がある。少なくとも目付き310g/m以上のウェイトが必要。

②生地に光沢があり、ドレッシーな雰囲気も醸し出すこと。

この2つの条件を満たせる生地があれば、冬に着るクラシックな服になります。

 

 

 

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寒い冬に贈る当店のおすすめ生地は三種類です。

写真向かって右から、

①ロロ・ピアーナ(イタリア)、「ウィンター・タスマニアン」Super150ウール 340g/m

②エルメネジルド・ゼニア(イタリア)、「エレクタ」Superfine Australian Wool 310~360g/m

③テイラー&ロッジ(英国) LUMBS GOLDEN BALE 340g/m

 

 

 

 

この三種類の冬生地を選んでおけば、まず間違いなくクラシックかつ上質、とても高級感があります。

今回は中央のエルメネジルド・ゼニアのエレクタ生地で仕立てたスーツをご紹介いたします。

 

 

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濃紺に一見マイクロヘリンボーンの様な織り縞がはいっている、シックなエレクタ生地で仕立てました。

 

 

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シンプルにシングルブレスト2個ボタン、センターベントでお仕立てしました。50代後半のお客様は今までデパートの紳士服コーナーなどで、特にデザインも考えることなくスーツをご購入されてらっしゃいました。

 

 

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当店のパターンオーダー「SARTORIA」を着用するようになってから、「お洒落ですね~」「若いですね!」と言われるようになってきたとの事です。

 

 

 

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短めの着丈、ジャケットのジャストフィット感とフロントのラウンドカット、パンツも裾幅狭く丈もやや短かくして、お裾はダブル(カブラ)にされました。

 

 

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ただ流行を追うだけではなく、クラシックな雰囲気、立体的な仕立て、背広姿の男性美を感じるところなど、このSARTORIAの特長です。

 

 

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ボタンはナット型、ライニングは表生地よりやや明るいネイヴィーをお選びいただきました。

 

 

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ゼニアの冬生地、エレクタが持つ高級感あふれる仕上がりになりました!

この冬ぜひご愛用いただきたいものです!

 

 

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Ermenegildo Zegna ELECTA 310g/m Superfine Austaralian Wool

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

パターンオーダーメイド・・・¥104,800から。

フルオーダーメイド・・・・・¥224,000から。