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【工場見学】オーダーシャツのファクトリー【岡山】

2019年6月21日

当店がオーダーシャツの製作を依頼している、Do1ソーイングさんの岡山工場を見学しました。
工場が立地する岡山県玉野市は隣接する倉敷市とともに、繊維産業と縫製工場が集中する地域です。

 

 

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元々干拓地だったこの地域は江戸時代から埋立が本格化しました。土地から塩分を抜くために綿花栽培が盛んになり、後に厚手の綿織物の産地になりました。
戦前から作業着や軍服、そして学生服の縫製で栄え、戦後まもなく始めた国内ジーンズ生産は日本一になり、世界へ輸出もされています。

 

 

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さて、工場に入ると100名以上のスタッフが忙しく働いている姿に驚きました。平均年齢29歳、ほとんどが地元出身の女性スタッフです。

 

 

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入荷した生地は即日着分にカットされ、お客様のオーダーが入るとコンピュータ制御のCAMで裁断されます。

 

 

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カラー(襟)型が80、ボディの形やカフス、ボタンや刺繍など含めると100万通りの組み合わせがあるオーダーシャツのパーツのカットが休み無く進みます。

一部特殊なオーダーは手断ち裁断もされていました。

 

 

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各パーツは個別で縫われ、最後は組み立てられるのですが、そのほとんどが「立ちミシン」作業です。その代わり各パーツも組み立て工程も作業しながら人も動くので、疲れにくいという事でした。

 

 

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組み立てられたシャツはボタンホールとボタン付けが施され、完成します。
最後はスタッフの手で一着一着アイロン掛けされ畳まれ梱包されます。

 

 

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作業の工程全てにタブレットが置かれ状態が管理されています。

これまで15年以上取引きしていたシャツ工場さんですが、見学して改めて品質管理の正確さと質の高さを認識しました。

 

 

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着分以上の生地をストックし、一着づつサイズもデザインも違うシャツを毎日着も仕立てる、その仕組みに驚かさされると同時に、私たちのアトリエにも生かさせる事が多数あり、勉強になりました。

 

 

 

 

 

 

 

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翌日は国産デニムの産地らしい、ジーンズの染め洗い、各種加工を施しているニッセンファクトリーさんにうかがいました。

 

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こちらはDo1ソーイングさんがデニムシャツを仕立てる際に、一点づつバイオウオッシュやケミカルウオッシュ加工を施しているファクトリーです。

 

工場に所狭しと並ぶ洗いや乾燥機。実際にストーンウォッシュでは小粒の軽石を混ぜて洗いをかけていました。洗いの後、機械が自動的に衣類と軽石を選別するのですが、ポケットに入った小石などはすべて手作業で取り除いているそうです。

 

 

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ジーンズの後加工の現場では、研磨機を手に取り一定のダメージを与えたり、わざと古くなる加工をしたりと、計算されたダメージを加えられていました。

 

 

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見学途中で、インディゴ染めの体験をいたしました。

薄くなってしまったデニムシャツなど、私たちも3点染めてみました。

出来上がりが楽しみです。

 

 

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倉敷、児島、玉野のファクトリーや工場の見学は、実地にモノづくりの現場に入る事の大切さを再認識するとともに、「Made in Japan」ブランドに誇りをもつ技術者や職人、企業のの矜持を強く感じました。

 

明日の私たちのモノづくりに繋げていける・・・そんな2日間でした。

 

 

三洲堂テーラー

鹿児島市東千石町18-8BIGIビル2F

099-224-6255

ご予約・お問い合わせはコチラからどうぞ!

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BESPOKE・・・大人の世界、第二回「補正・仮縫い」

2019年6月12日

当店は1930年から続くBESPOKE TAILORです。

 

店の棚に高く積まれたヨーロッパ製の生地、バンチと呼ばれる見本帳のライブラリーの中から、気に入ったものを選び、お打ち合わせし、採寸し、仮縫いと補正をして、職人が仕立てる、という工程を踏んで一着のスーツが出来上がります。

 

その服を着て何をするのか、どう過ごすのか、という事が重要になります。お客様が自分の楽しみのために誂える・・・テーラーの役割を伝承して参ります。
伝統のテーラーリング技術を進化させ、よりスタイリッシュかつ
最上級の服を御仕立ていたします。

 

 

 

 

①店内外観5

 

 

 

①店内外観 (2)

 

 

 

【BESPOKE・・・大人の世界 第二回】お洋服の補正

 

前回は裁断士(カッター)についての話題でした。引き続きアトリエのキーとなる「補正・仮縫い」担当職人の薄窪をご紹介いたします。

 

 

③アトリエ (6)

 

 

薄窪は今年73歳。15歳で私の祖父が経営していた当店に丁稚で入店しました。以来58年、私の代に至るまで熟練職人として在籍しています。

 

ズボンに始まり、チョッキ、ジャケットの職人として活躍、高度成長の多忙なアトリエを支えてもらいました。

 

 

③アトリエ (4)

 

 

現在はお客様からのお預かりするお洋服の補正、BESPOKEやプレ・ビスポークのお客様の仮縫いを準備しています。

 

オーダー専門店、特に当店の様な「BESPOKE TAILOR」となりますと、納品したお客様が10年、20年とご着用されます。

永い期間ご愛用いただくには、都度補修を加えたり、お客様の体型の変化や、流行の推移によりお仕立てした「服」のサイズやデザインを変えていく必要があります。

 

 

W直し

 

 

このズボンは最近ウェストを5センチ出しました。よく見るとその「跡」が判ります。

BESPOKEのズボンは通常7~8センチウェストを出す事が出来ます。

 

 

 

半胴直し

 

 

ジャケットもウェスト中心に身幅を4センチ出しました。

ちなみに肩幅も1センチ出す事ができます。

 

 

 

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※お直しの「仮縫い」

大規模直しの場合、当店では仮縫いフィッティングは必須です。

お客様にお直し後のイメージを確認していただきながら補正をします。

 

 

 

英国伝来の縫製技術と仕様には、ウールが大変貴重品であった時代の名残があります。スーツは仕立て代、生地代とも高額でした。200年前の英国の質屋は軍服を高い金額で下取りしていました。

 

当時から戦後に至るまで、スーツは父親から息子へ補正を施して受け継がれる服であり、場合によっては祖父様の服を着ているお孫さんもいらっしゃいます。

随所に余裕分の縫い代が取られているのはそのためです。

レディメイドと違い、同じ生地でもBESPOKE TAILORの服は手で持つとやや重く感じます。

 

 

直し依頼

 

 

私たちは、お洋服を納品してからお客様とのお付き合いが始まります。

街のテーラーとはそのような存在です。

そこには薄窪のようなベテラン職人が存在するのです。

 

 

 

③アトリエ (5)

 

 

 

 

 

 

 

【BESPOKE・・・大人の世界第一回】

BESPOKE TAILORという仕事の中で、最も大切な「裁断士」の仕事をご紹介いたします。

 

裁断士(英語でCUTTER/カッター)の役割はひとえに、「お客様とアトリエのかけ橋」で、主に3つの大切な工程に携わっています。

 

①「型起こし」と「裁断」

②仮縫いフィッティング

③アトリエの裁縫士への指示

 

 

①「型起こし」と「生地の裁断」

 

お客様とお打ち合わせをし、採寸をしたデータをもとにお客様お一人づつ「型紙」を起こします。

採寸と製図は、三洲堂テーラーが提供するハウスメイドスーツの「基本」です。

体型はもちろん、年齢、ご職業、お役職、過去のスポーツ体験などの情報、お客様のご希望など、型紙を起こすには沢山の情報が必要になります。

 

 

②裁断士 (5)

 

 

 

②裁断士 (6)

 

 

リタイアしたベテラン裁断士によれば、生地の裁断はいつも最も緊張する仕事だとのことです。

 

ウールだけではなくカシミア、シルク、リネン、コットン・・生地にはそれぞれ「地の目」があり、カットする方向があります。

しかもチェックやストライプなどの柄物は「柄あわせ」が必要になります。

 

 

 

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「仮縫い・フィッティング」

 

裁断された生地を、ベテランの補正職人がしつけ糸で仮止めし、「仮縫い」服が出来ます。

お客様に仮縫いのお洋服を着ていただき、イメージ通りなのか、バランスはいいのか、デザインは想定通りなのか、ミリ単位で多数のポイントをチェックします。

大変重要な工程なので、お客様にもカッターシャツや靴を必ずご用意いただき、フィッティングをいたします。補正が必要な項目が出ると、型紙と生地を補正します。

 

 

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「裁縫士への指示とチェック、検品」

 

ジャケット、パンツ各部門の専門の裁縫士に本縫いの指示をします。チャコ(チョーク)で引いたラインを縫い上げるだけではなく、お客様の実像、全体のイメージ、ディテールなどを的確に裁縫士に伝えます。

 

 

⑤打ち合わせ2 (2)

 

 

 

裁断士は、自分が服好きでしかも服を作った経験があり、なにより一着一着に責任を持って型起こしと裁断、フィッティングや補正が楽しくなくては出来ない仕事です。

 

 

 

⑤打ち合わせ2 (1)

 

 

 

また、フィッティングしながらの接客も大切な仕事の一つです。

まさにBESPOKE TAILORという仕事の中核を担う存在です。

 

スタッフ紹介ページはコチラです

 

 

裁断士は皆様からのオーダーによって、さらにスキルが鍛えられます!

 

オーダーを心からお待ちしております。

 

 

三洲堂テーラー

鹿児島市東千石町18-8BIGIビル2F

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ご予約・お問い合わせはコチラからどうぞ!

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【エッセイ】週末は BESPOKE TAILOR で楽しい時間を!【Pre BESPOKE】

2019年2月17日

 

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土曜日の午後は、お客様との打合せ ご家族や友人の方もお会いできる 楽しい時間です。.

 

 

 

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※Pre Bespoke での仮縫。初体験の方も多いです。
お仕事の研修で鹿児島に住んでいる お2人と大阪からの ご友人。一緒に仮縫に来店して下さいました。

 

 

 

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研究者のY様は 春のジャケットをフェルラ(生地メーカー)にするのか迷って、たくさんの生地の中から ハルステッドに決まりそうです。

 

 

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いつの間にか 自分の子供の年頃のお客様との出会いも多くなっています。ネットの時代にわざわざ遠方からここに(鹿児島)お運び頂けるのも 数年前には想像してなかったこと。

 

 

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東京から帰省され 来店して下さった H君。.
長身のスマートな御体型に、生地はカノニコのブラック・ダブルプレストと!…デザインは さらっとパリッと決まっていきました。.

 

 

 

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Bespokeは楽しいと言ってくれる若者たち ありがとうございます。

 

There are a lot of meetings with customers on Saturday and Sunday , it’s fun time!!

 

 

 

 

当店の新オーダーシステム「Pre BESPOKE(プレ・ビスポーク)」が人気です。

 

①着るシチュエーションから生地やデザインを打ち合わせし、

 

②細やかな採寸をした上で、当店の裁断士が型起こしして、

 

③仮縫いフィッティングし、補正をした上で、

 

④提携ファクトリーで縫製する。

 

④の工程以外は基本的に当テーラーのBESPOKE(ハンドメイド縫製)と同じ手間をかけてオーダーメイド服を作ります。

 

 

それまでは、当店も取り入れていた、パターンオーダー工場が請け負う「仮縫い」とフィッティングは、簡略的な補正しか出来ませんでした。

 

 

 

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もともと工場のCADで組み立てられたモデルで仮縫い作るので、「型紙」すら存在せず、補正項目も着丈や肩幅、袖丈をより正確にチェックする程度の「仮縫い」です。

 

 

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三洲堂テーラーの「Pre BESPOKE」は、89年の歴史を通して続けているハウスメイドの「型起こし」と経験を基にした「フィッティング」と補正技術により、深くご満足いただけるオーダースーツを手に入れる事が可能です。

 

 

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フルオーダーのBESPOKEよりプライス面ではご負担がかかりません。

 

ぜひオーダーメイドをご検討の皆様にも、一度ご体験いただきたいと思っております!

 

 

 

人気急上昇! Pre BESPOKE に関しては下記リンクをご覧ください。

 

①Pre BESPOKEについて

 

②【Pre BESPOKE】ホワイト・スリーピース・スーツ!

 

③【Pre Bespoke】イタリアの極上ツイードで「サヴィルロウ・スタイル」のジャケットを

【トラウザー/ズボン】2タックパンツへの流れは確実に?【パンツ】

2018年11月3日

昨日ご紹介しました英国のマーチャント、ドーメル(Dormeuil)のコーデュロイ生地で仕立てたスリーピース・スーツをオーダーした伊達本人が着てみました。

 

 

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スリーピースでオールグリーンだとなかなか目立ちますね~

 

 

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2タックのパンツは2本目ということです。ただし前回は股上をノータックと同じ24センチでした。

 

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今回は2センチ深く26センチにすると、大変クラシックな印象になりました。

ウェストコート(ベスト=チョッキの事)との組み合わせは、ノータックより2タックの方が良い雰囲気になりますね。

 

 

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旬の2タックパンツ、裾巾は細めの16~18センチ、ダブルの折り返し(カブラ)付きですボン丈は短くなっています。

 

 

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こちらのボールド(強調された)ストライプのスリーピース・スーツのK様もパンツは2タックです。やはりウェストコートを合わせてみました。

 

 

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ウェストコートはダブルブレスト6個ボタン。

 

 

 

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赤いショーズが決まっています。

BESPOKE TAILORにおいても若いお客様が増えてきました。

自分のスタイルもお考えになり、オーダーメイドを楽しんでいらっしゃいます。

 

 

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パターンオーダーのパンツ単品のプライス(税別)

 

 

素材・・・ウール、コーデュロイ、コットンなど・¥24800~

 

生地をサンプル帳からお選びいただき、

メジャーによる採寸、ゲージパンツによる補正を基にオーダーいたします。

 

 

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あらゆる皆様の「スーツに対する想い」を具現化する・・・

 

SANSYUIDO BESPOKE TAILORはそんな存在です!