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【台風】決戦はピークトラペルのダークスーツで【W杯】

2018年7月4日

台風7号が九州の真横を通過し、北東に向かっています。

ここ鹿児島でも昨日はかなりの雨風でした。

 

通過していく台風に合わせて、南東からの強烈な風が上空を通りすぎていきます。鹿児島の中心に位置する桜島は最近活動が非常に活発で、今日も(性懲りもなく)噴煙を上げています…。

 

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先日はワールドカップ決勝トーナメント一回戦「日本対ベルギー」の試合がありました。結果は残念ながらいい試合でした。

ベルギーは桜島の上空から下りてくる黒い噴煙のような迫力で攻め寄せてきましたね〜。

強力なベルギーと渡り合った日本代表の奮戦に心より感謝します!

 

 

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写真は1920年頃、母国イングランドでサッカーに興じる当時のプリンス・オブ・ウェールズ、すなわち「王冠を懸けた恋」で有名なエドワード8世、後のウィンザー公です。

グレーの3つボタンスーツに中折れ帽子のプリンスは、憎めない性格から英国民の人気はとても高かったようです。

 

 W杯、英国はコロンビアをPKで破り、ベスト8に残りました。サッカーの母国が残っているのも楽しみです。

 

 

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個性的なシングルブレストのスーツが仕上がりました。

ピークトラペル(剣襟)とスラントポケット(斜めポケット)、サイドベンツというデザインです。

 

 

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生地はイタリアのエルメネジルド・ゼニアのクールエフェクト、ネイヴィーにシャドウストライプが入ったシックなダークスーツです。

 

 

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ピークトラペルはダブルブレストスーツではスタンダード。

しかしシングルブレストになると、礼服では使われるますが仕事の背広では少数派です。従って、とてもドレッシーな雰囲気になります。

 

 

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腰ポケットもスラントポケットにして、しかもチェンジポケット付き。

全体の雰囲気がとてもシャープなイメージになっていて、なんとなく「勝負服」の様な位置付のスーツという気がします。

 

 

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ボタンとライニングはゼニアのオフィシャルを使いました。

いつも思うのですが、ゼニアの本水牛ボタンはそのまま他の生地のスーツにも使いたいくらいのいい雰囲気です。

 

 

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W杯は7月16日の決勝戦まで続きます。

今年は番狂わせも多く、優勝がどのチームになるか判りません。

個人的にはフランスかなと思いますが、高級生地マーチャント、スキャバルの本社がある宿敵ベルギーも有望です。どちらにしろしばらくは各チームの監督が着ているスーツも目が離せません。

 

 

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Ermenegildo Zegna COOLEFFECT 220g/m

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税抜き)

BESPOKE(フルオーダー)・・・¥240000~

SARTORIA(パターンオーダー)・・¥119500~ 

 

【BESPOKE】伝統的なアイリッシュリネンを手縫いで素敵なジャケットに!

2018年7月1日

こちらの2着は、ともにアイリッシュリネンで仕立てたメンズとレディースのジャケットです。

 

右は約9年前に、当時の職人、故吉元が仕立てたレディース。左は日本国内では珍しい女性仕立職人、加治木が仕立てたメンズです。

 

 

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アイリッシュリネンについては、一昨年詳しくブログに書いたことがあります。

 

↓↓↓

こちらのページです

 

 

右のレディースジャケットの方が、少し光沢が感じられるのは、アイリッシュリネンの特長です。経年によりアイリッシュリネンのの繊維は輝きを増してきます。

 

最初は、巷で云われるアイリッシュリネンのこの特長の事を、眉つばものだと思っていました。

しかし、実際に洗濯も何度か繰り返すうちにとてもいい感じに柔らかくなり、見た目の光沢も出てきましたので、とても驚きました。

 

 

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メンズジャケットは、シングル2個ボタンサイドベンツ、チェンジポケット付き一枚仕立てになります、

 

 

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フェイスの特長は職人の手による「真のハンドステッチ(笑)」がフロントにいれてあることです。

 

 

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装飾的なハンドステッチは、このような夏のリネンジャケットなどにほどこされると、服の表情に深みがもたらされ、細やかな手作業で仕立てられた工芸品としての服の価値を高めてくれます。

チェンジポケットは、アイリッシュリネンということで、お付けする事になりました。

 

 

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ボタンはゼニアのナットを使いました。生地のブランドが違うのに・・・、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、釦自体の色と質感の良さがあり、このブルーのジャケットに似合っていました。お客様も納得の上でのチョイスです。

 

 

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ちなみにネクタイはフェアファクスの麻+シルクのドット柄です。

アイリッシュリネンと素材もマッチしていて、合う組み合わせだと思います。

 

 

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ジャケットの価値は「裏」の作りにも現れます。

余分な裏地を省いた一枚仕立ては、普通に背抜きや総裏の服を作るより、はるかに時間がかかります。手仕事によるパイピングはジャケットの裏の表情をより一層豊かに感じさせます。

 

 

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涼しげな表情ですが、実際に私も着ていて裏地が無い分、涼しく感じます。

 

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オーダーされたお客様は、このジャケットをご旅行のお伴にされるようです。

 

 

 

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合わせて仕立てられたゼニアのコットンのトラウザーは、ウオッチポケット付き、ワンプリーツ入りのクラシックなスタイル。

 

 

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シャツもアイリッシュリネンです。

バンドカラーにして涼しげな夏のシャツがジャケット上下にお似合いです。

 

 

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使うほどに味わいの深まるピュアリネンの服。

末永くご愛用いただけますと、ありがたく存じます!

 

 

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Spence Bryson Pure Irish Linen 320g/m

ジャケット・お仕立て上りプライス(税別)

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)…¥180,000

※一枚仕立て・・・・・¥20000

※ハンドステッチ・・・¥10000

※本切羽・・・・・・・¥10000

(※全て手作業になります)

 

 

 

 

【夏スーツ】「トロピカル」ウールでサマースーツ

2018年6月29日

メンズスーツ業界では、210~240m/gほどのノーマルな織りの夏向けスーツ生地のことを昔から「トロピカル(TROPICAL)」と称します。

 

業界での略称は単なる「トロ」。

 

トロピカルは語感からも「熱帯の」という意味がストレートに伝わります。

 

 

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しかし、今では英国のエア・ウール(AIRWOOL)や、ゼニアのクールエフェクト(COOL EFFECT)、REDAの「アイス・センス(ICE SENCE」、Taylor & Lodgeの「アイス・モヘア(ICE MOHAIR)」、ミユキ毛織の「シャリック(SHALICK)」など、夏用スーツ生地が多数開発されました。

 

 

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現在では業界の「トロ」は本来の「TOROPICAL」とは違い、合服の次にウェイトが軽い春生地の総称となっています。

 

ゼニアの夏向けライトウェイトウール、その名も「トロピカル(TROPICAL)」は、230g/mの上質サマーウールを使った生地です。ゼニアの生地コレクションでは「エレクタ」や「ハイ・パフォーマンス」「トロフェオ」とならび、最も古くからあるコレクションラインです。

 

 

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このほどトロピカル生地で仕立てたスーツは、BESPOKE(フルオーダー:仮縫い付きハンドメイド)のレディーススーツです。

 

 

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ここ九州の熱帯性気候の中で着用できる夏服をご検討されてらっしゃったお客様の目に留まった生地がこのトロピカルのグレーストライプでした。

 

夏服らしく「背抜き」仕立てにさせていただきました。

 

 

 

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パンツスーツでお仕事をされるお客様から、当店のパンツ(トラウザー)はスッキリとしたデザインであり、かつとても着心地が良い、とのご評価をいただきました。ありがたい事です!

 

 

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フロントカットもあえて英国風にラウンドを少なめにして、余裕を持ったデザインでご着用頂いています。既製品のレディスジャケットのほとんどがウェストを過度に絞りすぎて、やや窮屈な作りです。

 

 

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BESPOKEはそこが自由に出来るので、女性のお客様の人気があるのも当然と思います。

 

 

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お客様と記念写真を一枚。

残念ながらお顔はNGとのことでしたが、

明日からでも早速お仕事にご着用されるとの事でした!

 

 

 

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Ermenegildo Zegna TROPICAL 230g/m Superfine Australian Wool

スーツS上下・お仕立て上り金額(税込)

BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・・・¥214000~

SARTORIA(パターンオーダーメイド)・・・¥99800~

【BESPOKE】クール・エフェクトで「Manners Maketh Man」!

2018年6月28日

6月28日・木曜日、ただいま 17時45分です。

鹿児島は気温29度ですが、ご覧のように湿度が71%、体感気温は33度です。

 

店内は涼しいのですが、外はうだるような湿気と熱気です。

 

 

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今日はロシアのボルゴグラード(旧名:スターリングラード)で、W杯予選の最終戦が日本時間の23時よりキックオフとなります。ボルゴグラードは現在気温33度。5時間後のキックオフも気温が下がらないようです。

 

 

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こう蒸し暑い時でも伝統的な紳士たるものは、クラシックな装いが必然となる場合、真夏だろが梅雨だろうが、きちんとスーツを着て佇まいを端正にしておかなくてはなりません。

 

まさに「Manners Maketh Man(マナーが人を作る)※」です。※Maketh は英語の古語文法です。

 

 

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写真のスーツはイタリアの高級生地メーカー、ゼニア(Ermenegildo Zegna)の盛夏用スーツ生地、クール・エフェクトで仕立てた、シングルブレスト、サイドベンツの正統派スーツです。

 

 

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クール・エフェクト生地は、ゼニア曰く、特殊トリートメントにより直射日光下で華氏10度※ ほど体感温度を下げてくれるとの事です。※摂氏換算で5度ほど。

 

 

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熱帯地方に植民地を多数持つ英国では、体感温度を少しでも下げる為に、各テーラーは背中の裏地を省く「背抜き」を考案、少しでも身体に涼しさをもたらそうとしました。

 

 

 

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実際に「背抜き」は一枚の裏地が無い為に、表生地がこの「クール・エフェクト」や有名な「エア・ウール」などを使えば、すこし風も入り込み「いくばくかの涼」を感じます。

 

・・かといってすごく涼しい訳ではなく、感覚的には「八月の京都の町屋の中庭に打ち水をした」感じでしょうか。

 

 

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クールエフェクトは、生地のタッチ(感触)はほどよい柔らかさですが、仕立ての立体感はよく出ます。肩や袖を身体を包み込むように立体的に仕立てることができました。

 

 

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ライニングは涼しげな水色、ボタンは本水牛の艶消しダークです。

 

 

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さて、今夜のポーランド戦ですが、勝ってグループリーグ1位突破したい限りです。決勝トーナメントの対戦相手が1位と2位では、まったく違う事に気付きました。

 

 

クールに、ファイティングスピリットを持って戦う!

 

猛暑の中、背広を着て仕事を頑張っているすべての日本のサラリーマンも応援しています。

 

頑張れニッポン!!

 

 

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Ermenegildo Zegna  COOL EFFECT 220g/m Superfine Australian Wool

スーツS上下・お仕立て上りプライス(税別)

BESPOKE(フルオーダー)・・・¥240000~

SARTORIA(パターンオーダー)・・¥119500~