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TEL 099-224-6255 三洲堂テーラー
SANSYUDO TAILOR 上半期人気生地ブランドランキング
今年の1~6月現在までオーダーいただいた生地ブランドを
オーダー数で集計しランキング、グラフ化してみました!
No.1 Ermenegildo Zegna (エルメネジルド・ゼニア)
オーダーNo.1は、イタリアのハイブランドで生地メーカーのエルメネジルド・ゼニア。
やはりブランドのネームバリューが高く安心感があることと、
ラインナップが豊富なことでしょう。
スーツではシワになりづらく、高級感もある夏向けTRAVELLER220g/m
スポーティーでカジュアルなCROSS-PLYやJERSEYの人気が高いです。
スーツ人気No.1 ゼニア、トラヴェラー220g/m
パターンオーダーとプレ・ビスポークでオーダーいただきます。
少しづつ品切れが増えてきました。オーダーするならお早めにどうぞ!
CROSS-PLYはウール&リネン&シルクで軽涼です
上の写真の太巾ストライプが人気です
JERSEYはその名の通り「ジャージ生地」ですがこちらはピュアリネンです
昨年から引き続き人気です。
No.2 Loro Piana (ロロ・ピアーナ)
BESPOKEで人気の高いハイブランド生地メーカー、ロロ・ピアーナが2位です。
当店とロロ・ピアーナの付き合いは、日本法人が出来た約25年前から本格的にスタートしました。その頃私もこのテーラーという家業を継ぎに帰りました。
ロロ・ピアーナの工場見学や当時のCEO、故セルジオ・ロロ・ピアーナ氏とお会いしたのもその頃でした。そんなご縁もあって、「大切な一着」なら迷わずロロピアーナ、という位置づけのブランドです。
オールシーズンで着用できるスーツ生地なら「TASMANIAN(タスマニアン)」
Super170`sウールのきめ細かなタッチと高級感があり、かつシワの回復も良いです
ジャケットならSUMMERTIMEがお勧めです。
ウール&シルク&リネンの三者混紡生地で、上品かつ軽涼です
No.3 CANONICO(カノニコ)
第3位はイタリア最大手の紳士服地ブメーカー(ミル)、カノニコです。
何といっても、ビジネススーツの質・量ともに他メーカーを圧倒しています。
ちなみに最近一番印象に残ったスーツは、「ウール&モヘア」のレディーススーツでした。
WOOL & MOHAIR 260g/mのスーツは光沢とドレープが美しくとても魅力的です。
メンズのフォーマルやダークスーツでも人気が高い生地です。
モーニングコートや式服でもカノニコのブラックでオーダーいただきました。
定番のブラックやネイヴィーは毎シーズン継続するので、後から替えズボンやベストを追加することも出来ます。
生地のクオリティに対するコストパフォーマンスが高いのも人気の一つです。
No.4 DRAPERS (ドラッパーズ)
イタリアのマーチャント(問屋)ブランド、「ドラッパーズ」が4位に入りました。
ヨーロッパの一流と呼ばれるテーラーに愛されるドラッパーズですが、
中部イタリアにロケーションしているだけあって、かちっとしたビジネススーツから、粋でウィットに富んだピュアリネン、コットン、ジャケットなどのラインナップが揃います。
DRAPERS WOOL &MOHAIR 240g/m
ウール&モヘアのスーツ。夏服として人気があります。
不動の人気、ウールサッカーならドラッパーズです!
涼しく快適な上に、色柄が揃っています。
レディーススーツでは、キャバルリーツイル生地や、ホップサックジャケット生地のオーダーも頂きました。
ご自身のご結婚式用のために、ピュアコットン生地をプレ・ビスポークでオーダーいただいたダブルブレストスーツも素敵でした!
No.5 DORMEUIL(ドーメル)
ようやく英国生地がランクインです!
いつも同じ表現ですが(笑)、
フランス生まれの英国生地マーチャント(問屋)、ドーメル(Dormeuil)は創業1842年の老舗生地商です。
フランス人が経営する生地マーチャントなので、そのコレクションにはどこかしら「艶」が感じられます。
圧倒的に人気が高い生地が、トニックウール(TONIKWOOL)です。
実は私が幼少の頃からドーメルの「トニック」生地は人気が高く、夏中心のスリーシーズンでドライタッチでシワになりづらいのが特徴です。私の叔父がトニック好きで、やたらとお客様にオススメしていた記憶があります。
このネイヴィーのトニックウールは特におすすめです。ややライトなブルーのベースに黒や深い紺の糸をミックスした、魅力的なダークスーツです。
ドーメルの春夏生地コレクション「SACKVILLE STREET」も外せません!
230〜240g/m/mの春夏スーツコレクションで、艶のある美しい表情がドーメルらしさを醸しています。
ドーメルは、ロンドンの中心街メイフェア地区のサックヴィル・ストリートにロンドンオフィスを構えています。生地名はこのストリートの名前が由来です。
サックヴィルストリートの生地でお仕立てしたスーツ
立体感り艶感があり、とても良い雰囲気で仕上がりました。
NO.6 FOX BROTHERS(フックスブラザーズ)
ここから英国生地ブランドが続きます。
秋冬のフランネルで有名なフォックスブラザーズ。
ミル(=生地メーカー)ブランドです。
春夏向けには、「GOLDEN FOX」、「FOX AIR」、「FOX JOURNEY」
などのコレクションをリリースしています。
FOX AIRのスリーピーススーツ。
285g/mのウェイトでやや重めですが、メッシュ状に織り上げられています。もともと高温多湿の気候に最適なトラベルスーティング生地として発売されましたが、現在は春夏向けスリーシーズンのお洒落生地として世界的な人気のあるコレクションです。
FOX JOURNEY コレクションは、その名の通りちょっとした旅行や出張に最適な生地です。285g/mの2plyメッシュ織で通気性も良く、シワになりづらい優れものです。
FOX JOURNEY イチオシの生地がこちらの大柄なチェックオンチェックのジャケット生地です。
パターンメイドの一枚仕立てでオーダー頂きました。軽く爽やかな着心地です
No.7 フォックスと同率、HARRISONS (ハリソンズ)
ハリソンズは元々スコットランドの生地マーチャント(問屋)です。
スーツからリネン、コットン、ジャケットなど英国ならではの生地コレクションが充実しています。ちなみに「ポーター&ハーディング」「W.BILL」などはグループ企業で、親会社はなんとライニングで有名なLBD社です。
ピュアリネンといえば、メルソレア「MERSOLAIR」
その充実した生地ストックは、見ているだけで楽しくなります。
東京でのピュアリネンスリーピーススーツの仮縫い風景です。
この季節、ハリソンズのメルソレアコレクションの何らかの生地のお仕立が必ず進行しています。
ハリソンズ以下の順位は以下のよになります。
同率 No.8
DUGDALE BROTHERS (ダグデール・ブラザーズ・英国マーチャント)、
JHON FOSTER (ジョン・フォスター・英国ミル)
春夏スーツでは、サマーウールやモヘアミックスのシワになりにくくドライタッチのスーツが受けます。ビジネス向けに人気の両ブランドが同率8位でした。
ジョンフォスターのサマーウールスーツです
No.10 POTER & HARDING (ポーター&ハーディング・英国マーチャント)
第10位は、意外なことにスコットランド・ツイードの専門商社、
「ポーターアンドハーディング(Poter & Harding)」。
当店では唯一グレンロイヤルコレクションを展開しています。
スコットランド・ツイードは若い世代に人気で、実は季節を問わず結婚式やパーティーに着用したいというニーズが一年問わず存在します。
コチラのスリーピースもご自身のご結婚式で着用される予定です。
このグリーンも常に人気です。5月にも成人式用のスーツとして19歳の若いお客様がオーダーされました。
NO.11 HOLLAND &SHERRY (ホーランド&シェリー・英国マーチャント)
レディースウェアコレクションで人気です!
ということでこのランキング、やはりシーズンに影響を受けているようです。
春夏シーズンですから、リネンやサマーウールに強いブランドが人気ですね。
最近、店頭ではこの秋冬の生地の値上がりを見越して、店内&国内ストックの秋冬生地のオーダーが増えてきました。
特にピュアカシミアは荷動きが非常に早く、8月までに国内ストックは底を付く予想です。
カシミアのコートやジャケットをご検討されるなら、お早目が良いかと思います。
三洲堂テーラーには英国・イタリアの上質生地バンチブックと、
上質な生地ストックを多数お揃えしております。
現在の納期は、
BESPOKE(仮縫い付きハンドメイド)・約30~40日
プレ・ビスポーク(仮縫い付き・マシンメイド)・・約40日
パターンオーダー(マシンメイド)・・・30~35日
皆様のオーダーをお待ちしております